火災の被害を最小限にくい止める一番の方法は、火が小さいうちに消し止めてしまうことです。消火器は、火災の大切な人の命、大切な財産を守るための初期消火器具の一つです。
消火器の使い方は簡単です。正しい使い方を身につけ、適切に使用しましょう。
消火器には、ABC粉末消火器、強化液消火器、泡消火器、水消火器、二酸化炭素消火器など、いろいろな種類があります。
それぞれの消火器には、適応する火災の種類が決まっており、それらは、色分けして消火器に表示されます。
火災の種類 | 適応火災色 | 消火器の種類 | |
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普通火災(A火災) | 紙・木などが燃える火災 | ABC粉末消火器 強化液消火器 泡消火器 水消火器 |
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普通火災 (B火災) |
石油類をはじめ 油をもとに燃える火災 |
ABC粉末消火器 強化液消火器 不活性ガス消火器 BC粉末消火器 |
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普通火災 (C火災) |
コンセントや配線などの 電気設備が燃える火災 |
ABC粉末消火器 不活性ガス消火器 BC粉末消火器 強化液消火器 |
ABC粉末消火器
炎の抑制効果が高く素早い消火が可能です。主な成分は、リン酸アンモニウム及び硫酸アンモニウムで、ともに肥料などで広く使用されており、人体に対してほとんど毒性を示さないとされています。
強化液消火器
水系消火器で浸透性があります。瞬間的に消火することはできませんが、冷却効果を持ち、粉末消火器に比べて放射時間や放射距離が長いのが特徴です。
・ 通行または避難に支障がなく、すぐに持ち出せる場所に設置する。
・ 地震や振動で消火器が転倒、落下しないように設置する。
・ 直射日光のあたる場所、湿気の多い場所、雨、風雨にさらされる場所での設置は避ける。
・ 半年に1回以上は外観を点検する。
【消防署では、消火器を点検したり販売することはありません。
消防署の方から来たなどと偽って、不当な価格で消火器の訪問販売や点検を行ったりする業者がいます。
あやしいなと思ったら
・ ハンコを押さない。
・ 身分証明書の提示を求める。
消火器がたとえ使用期限内であっても、いざというときに不具合等で使えなければ意味がありません。
日頃の点検が、いざとういうときに必ず役に立ちます。
消火器は圧力容器です。
本体の異状から爆発事故も発生しています。
以下の点について、定期的に点検(目視)を行いましょう。
1 容器本体や蓋(キャップ)に変形や腐食はないか
2 ホース又はノズルに目詰まり、ひび割れはないか
3 ゲージの付いているものは、圧力値を示す針が正常値をさしているか
4 消火器に表示してある使用期間又は使用期限が過ぎていない
消火器は、圧力容器ですので、分解は大変危険です。
廃棄する際は、購入した販売店に相談し、引き取ってもらいましょう。