2024年度全国統一防火標語 「守りたい 未来があるから 火の用心」

4 設置編

4. 設置編

いつまでに設置するのですか?
新築住宅は、平成18年6月1日以降に建てられる住宅(基礎工事が始まる日)が対象となります。
また、すでに建っている住宅は、平成23年6月1日から設置が義務となりますので、 平成23年5月31日までに設置することになります。
誰が設置するのですか?
消防法では、「住宅の関係者」に対し、設置義務を負わせるものとされていることから、 所有者管理者、又は占有者(入居者)のいずれかの方が設置、維持管理することとなります。
借家は、家主が所有権、借家人が管理権と占有権を有していることから双方に義務が生じますが、 賃貸借契約等の内容により異なりますので、家主と相談する必要があります。
なお、住宅用火災警報器、又は住宅用自動火災報知設備を設置する場合は、消防設備士の資格は 必要ありません。
設置するのに、工事は必要ですか?
「電池を使うタイプ」のものは、ねじ等で簡単に設置することができます。
「家庭用電源を使うタイプ」のうち、コンセントに差し込む方式のものは、コンセントが近くに あれば比較的簡単に設置することができますが、屋内配線につなぐもの、又は連動型の場合には配線工事が 必要となります。
家のどこに設置するのですか?
寝室、階段、台所の天井、又は壁面に設置してください。
マンションやアパートは、それぞれの個人の住宅内のみが対象となります。
平家建て、2階建て及び3階建ての場合では、廊下や階段の配置で取り付け位置が異なってきます。
客間は、寝室となりますか?
寝室とは、主寝室、子供部屋(例えば、大学に進学し、夏休み等だけ帰省する子供部屋も 寝室)です。お正月やお盆などにおみえになるお客様の部屋は、寝室になりません。
ワンルームマンションの場合は、どこに設置するのですか?
一般的なワンルームマンションは、玄関を入ると通路の左右にキッチンとバス、トイレがあり、その奥に居室があります。この場合は、居室が寝室となり、通路部分が台所となりますので、感知器が2個必要となります。
ただし、居室(寝室)と台所の間に間仕切り壁等が無く、一体となっている場合は1個で結構ですが、なるべく部屋の中央あたりに設置してください。
ふすまや障子で仕切った4畳半(7㎡)以上の部屋が5部屋以上あり、廊下が無い場合は、どこに設置するのですか?
jyuukeiki_kaidann4畳半以上の部屋が5部屋以上1階にあり、廊下が無い場合は、2階へ通じる階段の下端に 設置してください。
ただし、2階以上の場合は、下の階へ通じる階段の上端に設置が必要です。
天井に設置する場合は、どんな場所に設置するのですか?
天井の角は新鮮な空気が滞留し、煙が流れ込むのに時間がかかり、感知が遅れるため、 住宅用火災警報器の感知部の中心を壁面から60cm以上離して設置します。また、はりなどがある場合は、同じくはりから 60cm以上離して設置することが必要です。
壁面に設置する場合は、どんな場所に設置するのですか?
設置位置が低すぎると天井に滞留した煙の感知が遅れるため、住宅用火災警報器の感知部の中心が 天井から15~50cm以内の位置に設置します。
他に設置する場合の注意点は、ありますか?
エアコンなどの吹出口がある場合は、吹き出す風により、煙が流されたり、その風で誤作動が 生じることがあるため、吹出口から1.5m以上離して設置します。
また、台所に設置する場合は、通常の調理等で煙、又は湯気などが直接かかるガスコンロの真上などは 避けて設置してください。
茅葺屋根の民家に設置する場合の注意点は、何かありますか?
囲炉裏等のある民家で、囲炉裏等の煙が寝室や台所及び階段に流れ込む場合は、煙感知器よりも 熱感知器を設置することをお勧めします。
また、天井を設けないで茅葺の屋根裏が露出している場合は、屋根裏、壁の高い位置、又は梁や軒など に感知器を設置してください。
モーターハウス、トレーラーハウスを固定して、住宅として使用している場合は、 住宅用火災警報器は必要ですか?
モーターハウス、トレーラーハウスといった形態にかかわらず、住宅として使用している場合は、寝室や台所に住宅用火災警報器の設置が必要となります。
会社の事務所内に就寝を伴う守衛室や仮眠室がある場合は、住宅用火災警報器は必要で すか?
住宅としての用途でないことから設置する必要はありません。
現在生活している住居を近日中(平成23年6月1日まで)に増築する予定ですが、増築部分は 新築と同じように住宅用火災警報器は必要ですか?
平成18年6月1日から住宅用火災警報器の設置が義務付けられたのは新築だけですので、平成23年5月31日までに住宅用火災警報器を設置する必要があります。
吹抜けの階段で天井が無い場合は、どんな場所に設置するのですか?
屋根裏、又は壁で階段に流入してくる火災の煙を有効に感知できる位置に 設置してください。
それぞれが出入りできない2世帯住宅の場合は、いずれにも住宅用火災警報器は、必要ですか?
それぞれ別の住宅として寝室、階段及び台所に、住宅用火災警報器を設置する必要があります。
1階を店舗、2階を住宅として使用している建物で自動火災報知設備を義務で設置している場合は、2階の住宅部分の寝室に住宅用火災警報器は必要ですか。
住宅用火災警報器を設置する必要はありません。
ただし、自動火災報知設備が消防法令の基準に従い、設置かつ維持管理されていなければ、消防法令上の罰則を受けることになります。
寝室、階段及び台所以外の部屋にも、住宅用火災警報器の設置を増やすことは検討されていますか?
就寝中の火災による死者が多いこと及び台所からの出火が多いことを踏まえたうえで、 住民の皆さんの経済的負担を考慮し、寝室、階段及び台所に設置することになりましたが、自主的にそれ以外の部屋や場所に設置していただくことは可能です。
共同住宅特例により自動火災報知設備の設置が免除されている住宅の場合は、住宅用火災警報器の設置は必要ですか?
消防法令上特例が認められて、自動火災報知設備の設置義務が免除されている住宅の用途となる 防火対象物、又はその部分でも住宅用火災警報器の設置は必要となります。
住宅用火災警報器を取り付ける場所の天井、又は壁がコンクリートなどで設置が困難な場合の設置方法はありますか?
専用の工具とねじ等を使用して設置してください。