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AEDの使い方
AEDて何?
突然に心臓が止まるのは、心臓がブルブルと細かくふるえる「心室細動」によって生じることが多く、心臓に電気ショックを与え心臓の動きを取り戻すことが重要です。
 AED(自動体外式除細動器)は、この電気ショックを行うための機器です。

AEDその2

 

AEDは誰が使う?
 
 心室細動になってから電気ショックを行うまでの時間が1分遅れるごとに、生存退院のチャンスが7~10%ずつ低下するといわれています。
 このため、最近では空港や駅、催し物ホール、デパートなど、いろんな場所にAEDを備え付け、その場に居合わせた人によって、今まで医師や救急車を待っていたのでは助からなかった人々の救命につなげることを目指す動きが広がっています。
 皆さんも駅などを通りかかったら設置されているAEDを探してみてください。
 万一付近で誰かが突然倒れた場合には、このAEDを使用して救命に役立ててください。

社会復帰率図

除細動が1分遅れるごとに社会復帰率は7~10%低下する。

 

 

AEDを用いた心肺蘇生法
 
AED01

 反応を確認する
 
傷病者を見つけたら、まず傷病者だけでなく自分に危険がないか、周囲の安全を確認します。
 傷病者の耳元で「大丈夫ですか?」または「もしもし」と大声で呼びかけながら、肩を軽くたたき、反応があるかないかをみます。

  ポイント
  呼びかけに目を開けるか、何らかの返答または目的のあるしぐさが無ければ「反応なし」と判断する。

   
AED02

 助けを呼ぶ(119番通報)AEDの手配
 
反応が無ければ、大きな声で「誰か来て!人が倒れています!」と助けを求めます。
 協力者が来たら「あなた119番へ通報してください」「あなたはAEDを持ってきてください」と要請します。

AED03

 気道確保(空気のとおりみちを作る)
 
救助者は傷病者の頭側にある手を額にあて、もう一方の手の人差指と中指の2本をあご先に(骨のある硬い部分)に当てて、頭を後ろにのけぞらせる。この時、鼻の穴が天井を向くぐらいまで)
 傷病者の喉の奥を広げて空気を肺に通しやすくします。

AED04

 呼吸の確認
 傷病者が普段どおり息をしているかを10秒以内に確認します。

 ポイント
1 目で胸の動き見る。
2 耳で息の音を聞く。
3 頬で息を感じる。

 心肺蘇生開始の判断
1 普段どおりの息がない。
2 約10秒間確認しても呼吸の状態がわからない場合
3 しゃくりあげるような、途切れ途切れに起きる呼吸

AED05

 人工呼吸
 
正常な呼吸が無ければ、気道を確保したまま、額に当てた手の親指と人差指で傷病者の鼻をつまみます。
 口を大きくあけて傷病者の口を覆い、空気が漏れないようにして、息を約1秒かけて吹き込みます。
 いったん口を離し、同じ要領でもう一度吹き込みます。

 ポイント
1 うまく胸が膨らまない場合でも、吹き込みは2回までとし、すぐに胸骨圧迫に進みます。
2 口対口人工呼吸法がためらわれる場合には、すぐに胸骨圧迫に進みます。

AED06

AED07

 胸骨圧迫開始(心臓マッサージ)
 
2回の人工呼吸(省略可能)が終わったら、ただちに胸骨圧迫を開始します。
 圧迫する位置は、「胸の真ん中」と感じる場所に手を置き反対の手を重ねて胸骨圧迫します。

 ポイント
1 胸が約4~5cm沈むように
2 1分間に約100回のテンポで
3 胸骨圧迫と人工呼吸は30:2の割合で

 強く早く絶え間なく胸骨圧迫する。

AED画像10

 AEDの到着 電源を入れる
  電源を押すタイプとふたを開けると自動的に電源が入るタイプがあります。
 電源をいれると音声メッセージと点滅するランプに従って操作します。

AED画像11

 電極パッドを貼り付ける。
 傷病者の衣服を取り除き、胸をはだけます。
電極パッドを袋から取り出し、電極パッドの1枚を胸に右上(鎖骨の下)、もう一枚を左胸の下(脇の下5~8cm)に空気が入らないように肌に直接貼り付けます。
 肌とのすき間を作らないよう、しっかりと貼り付けます。

AED画像10
   電極パッド
  貼り付け位置はイラストでえがかれていますので参考にしてください。
  成人用と小児用の2種類の電極パッドが入っている場合がありますが、成人(8歳以上)の傷病者に小児用の電極パッドを使用してはいけません。
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 コネクタをAEDに接続する
 AED本体の差込口に電極パッドのコネクタを差込みます。
 機種によっては電極パッドがAEDに接続されているものもあります。

AED画像13

 心電図の解析
 
AEDが「患者から離れてください。」というメッセージが流れたら、周囲の人に誰も傷病者から離れるように伝え、誰も傷病者に触れていないことを確認してください。
 誰かが傷病者の体に触れていると、振動で心電図の解析がうまく行われない可能性があります。
 (一部の機種では心電図の解析を始めるために「解析ボタン」を押す必要があります。AEDの音声メッセージに従ってください。)

AED画像14

 電気ショックの指示が出たら
 「ショックが必要です」などの音声メッセージとともに自動的に充電が始まります。(充電には数秒かかります。)
 充電が完了するとショックボタンの点滅とともに電気ショックを行うようメッセージが流れます。
 誰も傷病者に触れていないことを確認し、ショックボタンを押し電気ショックを行います。

AED画像15

 心肺蘇生法とAEDの手順のくりかえし
 電気ショックを1回実施後、ただちに心臓マッサージ30回と人工呼吸2回(5サイクル)を行います。
 以後、2分間おきに、心肺蘇生法とAEDの手順をくりかえします。

 「ショックの必要はありません」のメッセージが出た!
 傷病者が普段どおりの呼吸が無く動き出さなければ、心臓が止まっていると判断し「心肺蘇生をやめてもよい」と誤解しないでください。
 ただちに心肺蘇生法を開始してください。

 

 心肺蘇生法はいつまで続けるか
1 傷病者が動き出すまで
2 救急隊に傷病者を引き継ぐまで
傷病者が動き出して、心肺蘇生法を中止できたとしても、再び心臓が停止してAEDが必要になるかわからないので、AEDの電極パッドは傷病者の胸から剥がさず、電源を入れたままにしておいてください。




救急処置の年齢別比較

救助者が一人の場合
            年齢

 救命処置
成人(8歳以上) 小児1歳から8歳未満 乳児(1歳未満)
通報 反応が無ければ大声で
協力者を呼ぶ
      救助者が一人だけの場合、
     先に2分間の心配蘇生法を実施
 119番通報、AEDの手配  119番通報
気道確保 頭部後屈あご先拳上法
心配蘇生法
開始の判断
普段どおりの息(正常な呼吸)をしていない
人工呼吸
(省略)
約1秒かけて2回吹き込む・胸が上がるのが見えるまで
口対口 口対口鼻
胸骨圧迫 圧迫の位置 胸の真ん中
(両乳頭を結ぶ線の真ん中)
両乳頭を結ぶ線の少し足側
圧迫の方法 両手で 両手で
(片手でもよい)
2本指で
AED画像15 AED画像16
圧迫の深さ 4~5cm程度 胸の厚みの1/3
圧迫のテンポ 1分間に約100回
胸骨圧迫と
人工呼吸の比
30:2
AED 装着のタイミング 到着次第 AEDは使用しない
電極パッド 成人用パッド 小児用パッド
(ない場合は成人用)
電気ショック後の対応 ただちに心肺蘇生を再開(5サイクル2分間)


AED(自動体外式除細動器)の点検をしていますか?

緊急時にAED(自動体外式除細動器)を正常にご使用いただくために、日頃からAEDの点検をお願いします。 また、バッテリ等には使用期限や寿命があり、設置してから日時が経過している場合には、注意が必要です。
いざという時、AEDをきちんと使用できるように、AEDの設置者は、特に以下の点に注意して、日常点検等を実施して下さい。

1 インジケータの確認

AEDには、AEDが正常かどうかを示すインジケータ(※1)が付いています。
点検担当者は、日常点検として、このインジケータの表示を日常的に確認・記録しましょう。
※1 AEDの状態を確認するためのランプや画面

2 電極パッドやバッテリの交換

AEDの電極パッドやバッテリには、使用期限や寿命があります。
AEDを正常に作動させるために、これらの消耗品の交換時期を表示ラベル(※2)で把握し、適切に交換しましょう。
※2 各製造販売会社より、購入店等を通じて提供されます。

以上の日常点検や消耗品の交換などについてご不明な点は、お手持ちのAEDの購入店やメーカーにお問い合わせください。
詳しくは、厚生労働省ホームページをご参照ください。